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瀧口範子 行動主義 レム・コールハースドキュメント
- 2010/02/09(火) 22:24:00
以前書きました瀧口範子さんの伊藤豊雄・観察記が面白かったので、続
けて行動主義 レム・コールハースドキュメントを読みました。
レム・コールハースは現代建築に関する16章 五十嵐太郎マインドマ
ップにもチラっとでてくるのですが、20世紀後半に最も影響力のある
建築家です。建物で有名なのは、中国中央電視台本社ビル(CCTV)
でしょう。![cctv_beijing_oma_220307_12-thumbnail2[1]](http://blog-imgs-34.fc2.com/j/y/u/jyuutakujyuutaku/2010020606273877es.jpg)
ウーン、すごいですね。
さて、この本 不思議なんですが、読んでいる期間中 ものすごく元気
になりました。なぜか?
表紙がイエロー。人を元気にするパワーのある色だということが、原因の
1つかと思います。しかし、なんといってもコールハース自身がもの
すごくエネルギッシュに行動する人で、その様子がドキュメントとして
書かれていますので、それにつられてこちらまで元気になったのだと思
います。
コールハースは この本が書かれた時にすでに、60歳を超えています
が、まア元気です。世界中を飛び回り、睡眠時間もそこそこに常に高い
テンションで仕事をこなしていきます。多動性?
コールハースの”行動主義”を表す一番気に入った文章
コールハースはひどくつじつまの合わないことにも慣れているのだと、
気がついた。初めに機会ありき、アイデアありき。ともかくそこから始
める。その後は、それなりにどうにかなる。最初からキチキチとつじつ
まばかり合わせていては、機会自体が成り立たないのだ。
そして、もし「終わりがよければ」、「すべて良し」で収まるはずだ。
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住宅トラブル 近隣クレーム ランチュウ(前編)
- 2010/02/08(月) 23:49:50
皆さん、ランチュウってご存知でしょうか?
金魚の一種なんですけども、特に鑑賞用に品種改良されていて、ほかの
キンギョからは別格。上手に飼育し血統を上手く組み合わせていい形
ができれば、一匹数百マン円の値がつくということもあるとか。
本格的にやりだすと、たくさんの水槽をもって産卵、稚魚から成魚まで
育てて売り買いするような方もいらっしゃいます。
で、いらしたんですね。そういう方が、私が担当した工事現場の隣地に。
その方は沢山の水槽をお持ちでしたが、その他に、庭にもランチュウ専
用の池をつくってそだてている本格派。
工事が始まる前に挨拶に伺いましたところ、庭に通され見せていただき
ました、沢山のランチュウを。その池にはざっと100匹ほどのランチ
ュウがいたんですけども、正直あまり興味がありませんでしたので、適
当に世間話をして 挨拶をすませたんですね。
その方は元大工さんで、最近はもう儲からないので隠居したとおっしゃ
ってました。
「ご近所なので、こういうときはお互いさま。丁寧に工事をしてやって
欲しい。ところで、どのあたりに家をたてるの?なに、そんなにぎり
ぎりにたてるの?」
ご自身の敷地に接近しているのが少し気にいらない様子でしたが、その
時はごく普通の感じで会話しておりました。
着工後、無事上棟も終わったころ、その方から呼びだしのTELが入り
ました。伺いますとものすごい剣幕です。家の配置が非常識であると。
なぜ、こちらの敷地にぎりぎりいっぱいでたてるのかと。
具体的に骨組ができたところで、いよいよ気になりだした様子です。
しかし、建物配置上は周囲の建物をみても同じようなものですし、合法
な位置に建っていますので、こちらもどうすることもできません。こち
らのお施主さんにもこちらの土地の権利があるので、理解をしてほしい
とお伝えしました。
「わかった。そちらの土地の権利ということならば、こちらにもこちら
の土地の権利がある。今後一切 こちらの土地に入ることはまかりな
らん。」
と元大工さんがすごみます。
それから一週間ほどしてから、また呼び出しのTELがはいりました。
伺いますとこれをみてくれ、と庭に通されました。
で、そこで見たものは何も泳いでいない池です。あんなに沢山いたラン
チュウが忽然と姿を消していました。
どうしたことか?元大工さんがおもむろに説明をしだしたんですが、そ
の内容が驚くべきものでした。
その内容とは・・・・
以下、後半に続きます。
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妹島和世 梅林の家
- 2010/02/07(日) 05:45:00
妹島和世さんは伊藤豊雄さんの弟子筋にあたります。今や世界でもっと
も名の知れた、女性建築家となっているそうです。
前回菊竹清訓スカイハウス2と同様、住宅プラン図鑑にその代表作の梅
林の家が紹介されていましたので、少し突っ込んでみたいと思います。
この梅林の家は2005年の日本建築大賞を受賞しています。
外観はこんな感じです。
白い箱
なにがすごいのかというと、壁が全て16mmの鉄板でできているのです
ね。大きくない土地に部屋をたくさん小さく区切って作るというプラン
ニングを行うため、厚い壁や柱を極力薄くしたかったんだそうです。
で、16mmの鉄板で作ることに・・・すごい・・・
これって、今までにない新しい工法を発明したというといいすぎでしょ
うか?コンクリートに鉄筋を入れることを発明したようなもんですね。
内部の開口部を見てください。薄い壁越しに見える風景は今までにない
ピクチャーのような視覚効果があるんだとか。
構造設計は佐々木睦朗構造事務所。この事務所は超スゴクて、数々の有
名建築家の建築を実現させています。あのせんだいメディアテークもこ
のかたです。
気になるのは断熱性能です。調べてみますと雑誌ディテール2005秋号に
そのディテールが掲載されていました。
フーン、ウレタンを現場で15m
m吹き付けて石膏ボードをGL貼りしているんだ。
実際熱計算とかもされているんでしょうね。夏や冬はどんな感じなんで
しょうね。興味がわきます。
おっ、なるほど建具も板ですね。
今まであることを今までのやり方で対処しても、当たり前の結果にしか
なりません。特に建築家という職能はこのような新しいことに挑戦する
ことが、求められるのでしょうね。そうでないと何も進化していきませ
んよね。
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瀧口範子 にほんの建築家 伊藤豊雄・観察記
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住宅トラブル お風呂の水もれ 床下がプールに
- 2010/02/06(土) 03:23:50
昔あったトラブルの事例です。
戸建て住宅で、床下が水びたしでプールのようになってしまうことが、
あります。床下の点検口をあけると、水が数センチたまって、キラキラ
と光っていたりして、場所が場所だけにぎょっとします。
なぜ、こんなことがおこるのでしょう?
多いのは、在来式のお風呂で 排水が、上手くいっていないケース。
浴槽の排水が、戸建て住宅で在来式の浴槽の場合で問題になります。
実は戸建ての浴槽は排水管で接続されていない場合がほとんどです。
浴槽の栓を抜くと水がジャーと出て行くのですが、その出口には排水管
がなく、一旦下に設けられた排水升状の凹みで受けられて、そこから排
水管を通って出て行きます。
直接つなぐことは 工事手順上なかなか難しいので、戸建て住宅では
この方法がとられることが大半です。
基礎が昔のような布基礎形式であれば、それで問題になることはあり
ませんでした。ところが、現在はコンクリートの基礎がスラブとして
地面を覆うベタ基礎が主流です。
お風呂の水は一度に大量に排出されなければいけないのですが、下の升
が必要な容積より小さかったり、位置がずれていたりすると 排水がオ
ーバーフローすることになります。布基礎形式のときはそれでも 水が
土にしみこんでいきますので、あまり表ざたにはなりませんでした。
ところが、昨今のようにコンクリートスラブが下にある場合は、排水が
オーバーフローするようなことがあると、水がなかなかはけず、叙叙に
床下で水かさが増して、やがてキラキラ光るプール状に。
こんなところにプールがあってもちっともうれしくありません。
某戸建て住宅で異変に気づいたお客様から、連絡があり見に行きました。
これは・・・どうすることもできません。
一旦床下側に水が廻らないように止水工事し、工事段取りを取った上で
浴槽を上げる大工事を行いました。
排水部分がやはりずれておりました。補正し、念を入れる意味で更に
防水工事をほどこし、現象はおさまりました。
1つの部位の仕様改善がほかの部位に影響が与えることがあるんですね。
ひとつの設計仕様の変更にも注意深い姿勢が必要であることを痛感した
事例です。
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ドラムカン 川合健二 幻庵 石山修武
- 2010/02/03(水) 22:23:07
ドラムカンの家 川合健二 幻庵 石山修武
藤森照信さんの原・現住宅再見の中で、気になった住宅をもう1つ。
ドラムカンの家です。
なんじゃーこりゃー!
川合健二さんという方が自邸として作った住宅。
川合さんは非常に変わった方で、もとは商人だったのが、アメリカの冷
蔵技術を研究し、ひょんなことから、丹下建三の旧都庁舎の空調設計を
指揮することになり一夜にして、日本を代表する空調技術者になってし
待った方。
現代の社会が行き当たっているエネルギーや環境や住宅問題の厚い壁を
独自の技術開発によって突破することを夢みていたそうです。
かの、石山修武さんの師匠筋に当たる方とのこと。
この川合健二邸を見た榎本基純さんが石山さんに設計をお願いし、でき
たのが、幻庵。これです。
こちらはとても有名なので、ご存知の方も多いかも。
しかし、その原型となるドラムカンがあったとは知りませんでした。
川合さんの”ドラムカンの家”を美と構成で洗って”幻庵”になったと、
うーん、どちらにしても、非常識です。
しかし、常識とは何でしょうか?たとえば、江戸時代の人達には鉄筋コ
ンクリートのマンションは想像の範囲を超えているでしょう。
必要なのは、イマジネーションではないか?
そう、投げかけられているような気分になる住宅ではないでしょうか?
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菊竹清訓 スカイハウス
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せんだいメディアテーク 伊藤豊雄
- 2010/02/02(火) 23:18:09
せんだいメディアテーク 観たいなア と思いますが、少し遠いので、
すぐいけるかわかりません。そこで、本を調べますと、青野尚子さんの
美術空間散歩という本にすこし紹介されていました。


この白い鉄の棒が林立しているところ、これが柱なんですね。
ガラスで囲われているところもあり、中のような外のような、構造体と
思わせないないような形態。
なるほどなるほど・・・
メディアテークという名称はコンペの審査委員長だった磯崎新さんが
つけたものだそうで、受身で情報を消費するのではなく、創造し、発信
する場を目指しているそうです。
伊藤さんのコンペのときの初期スケッチでは、海藻のような柱と書かれ
ており、建物全体が都市に忽然と現れた"海”のような建築をめざしたん
だとか。
そして、実現した建物も海が新たな命を生み出すように 流れを妨げな
い空間があらたな情報をうみだしていくような空間に仕上がっているそ
うす。
ウーン、やっぱり、観に行きたい!
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瀧口範子 にほんの建築家 伊藤豊雄・観察記
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菊竹清訓 スカイハウス
- 2010/02/01(月) 23:04:03
気になりましたので、スカイハウスについてもう少し詳しく調べてみ
ますと藤森照信さんの原・現住宅再見でとりあげられていました。

四方の壁柱で吊り下げられた住宅。
屋根はHPシェル(=双曲放物線面シェル=大きさに比べて薄い板状)
内部の現れるのは4間四方の大空間(=64畳柱なし)
藤森さんいわく、
”戦後住宅史上の大ナマズを押さえるヒョウタンが見つからない。”
”こうした突発的独創性のことをテンサイと呼んで、とりあえずは理解
し、本当の歴史的位置付けは、先送りしつづけているのである。”
ウーム、やはり、住宅史的にもすごい作品なんですね。
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か・かた・かたち 代謝建築論 菊竹清訓
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瀧口範子 にほんの建築家 伊藤豊雄・観察記
- 2010/01/31(日) 20:13:45
菊竹清訓さんの次となると、その弟子筋でやはり伊藤豊雄さんでしょう。
瀧口範子さんが書いたにほんの建築家 伊藤豊雄・観察記を読みました。
伊藤さんといえば、自邸のシルバーハットやお姉さんの中野本町の家が
有名です。恥ずかしながら、伊藤さんに対しての知識はこの中野本町の
家あたりで止まってしまっていました。
正直、こんなに世界をまたにかけて活躍されているとは 存じ上げなか
った。世界の名だたる建築の賞を受賞され、コンペでは日本を代表して
只一人、招聘され・・・現在もっとも世界で知られているにほんの建築
家を一人あげよといわれれば、この方の名があがるほどの活躍ぶり。
瀧口さんの文章もたくみですね。どんどん引き込まれるように読みきっ
てしまいました。
マインドマップをつくってみました。
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マインドマップの説明はこちらをクリックしてごらん下さい。
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伊藤さんに対しての印象ががらりと変わりました。やさしそうな風貌と
軽さを目指すようなデザイン指向から、温厚な感じの方と思っていまし
たが、なんのなんの。野球でならしたアスリート。コンペを闘うK1フ
ァイター。
もっとも、デザインの指向はせんだいメディアテークでかわったと、
はっきり宣言されています。それまでの存在を消すことを追い求めるか
のようなデザイン指向から、構造を駆使してあらゆる可能性を追求する
ような建築。
ゲント市文化フォーラムでのコンペ案など、チューブのような、今まで
の柱・梁・床といった概念をくつがえすような形態。
伊藤さんのその才能はスケッチに集約されているそうです。
せんじつめるとこうなるというスケッチ。プロジェクトのここぞという
時にこれが、所員あてにでてくる。早朝に、あるいは海外にいるときな
ら、FAXでおくられてくる。先にこれがでてくると負け、そのイメー
ジを上回ることはもはや難しく、となるそうです。
せんだいメディアテークは一度見に行きたいですね。今、日本でもっと
も世界で評価されている建築家のターニングポイントになった建築物で
すから。薄い床をゆらゆらとゆれるように配置された柱が支え、内のよ
うな外のような柱のチューブが床を貫通し・・・ああ、見てみたい。
スペイントレビエハ市の木造の巻貝のような建物はもう脱帽するしか
ありませんね。
このような建物を考えつき、実際に作ってしまうんですから。新しい
概念を現実化すること。これが、本来の建築家の使命なんでしょうね。
およばずながら、気持ちだけでも見習いたいと思うこととなった一冊
でした。
きっと、そう意識することで、毎日が楽しくなることでしょう。
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か・かた・かたち 代謝建築論 菊竹清訓
- 2010/01/30(土) 12:08:01
昭和モダン建築巡礼 西日本編 マインドマップに登場していますが、
菊竹清訓さんを掘り下げて見ます。
マインドマップの中にも登場しているのですが、都城市民会館!
こんな形の建物があったんです。
すごいですよね。これを設計したのが、菊竹清訓さんですが、どんな
人なんでしょうか?まず、肖像がこちらです。
工学博士って感じですね。
以前ご紹介した21世紀の建築家マップ 南洋堂
を見てみましょう。
ふむふむ、黒川記章、槇文彦、磯崎新と同世代、いわゆるメタボリズム
世代ですね。大阪万博のころのイメージです。人類の科学力が月に到達
し、みんな当たり前にいける時代がもうすぐくる・・・そんな雰囲気の
時です。菊竹さんもランドマークタワーを設計されてます。
少し、後に沖縄海洋博のアクアポリス。これも菊竹さんです。思想を
表したのが、こちら、海上都市の話です。まさに時代を代表する建築家
だったといえるでしょう。
さて、建築の思想として、よくでてくる「か・かた・かたち」が菊竹さん
が書きました”代謝建築論”のなかに詳細にでてきます。
エッセンスはこちらです。
か = 構想的段階
かた = 技術的段階
かたち = 形態的段階
これらで作られる三角形を行き来することでが、デザインの認識であり
設計の方法である、要約しますとこんな感じでしょうか。
最後に菊竹さんの出世作、スカイハウスです。
あー、たしか 学生の時に設計演習で書きましたー。
「柱は空間に場をあたえ床は空間を限定する」との考えで、板状の柱=
壁柱で強い場を与えようとしたんだそうです。
カッコいいですね。ネットで少し検索するだけで、たくさんの画像が出
てきますが、よく似た住宅も沢山たてられているようです。つまり、プ
ロトタイプとなり得た住宅作品ということで、価値の高い住宅であった
んだなーと感心いたします。
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